240年以上もの長い歴史を誇り、機械式時計の礎を築いてきた偉大なブランド「ブレゲ」。
その芸術的で普遍的なデザインの作品の中でもひときわ目を引くのが「トラディション」コレクションです。200年以上前のブレゲの懐中時計のデザインをベースに、2005年に誕生した「トラディション」。
今回はそんな「トラディション」からカレンダー機構を搭載したモデルをご紹介致します。

品名:トラディション カンティエム レトログラード/品番:7597BR/G1/9WU/ムーブメント:自動巻き /ケース:18Kローズゴールド/ケースサイズ:40ミリ/防水:3気圧/パワーリザーブ:50時間/ストラップ:アリゲーターストラップ/税込価格:5,753,000円
18Kローズゴールドのケースが格調高い自動巻きモデル。機械式時計のメカニズムを正面から惜しげもなく見せるデザインが「トラディション」の特徴です。
この斬新なデザインの時計の原型が、200年前のブレゲの懐中時計に既に存在していたというのには驚きですね。
メインの時計は12時位置に配置され、ムーブメント内の各パーツを鑑賞することができます。

ケース中央の円盤状のパーツは、香箱と呼ばれていて機械式時計の動力源であるゼンマイを収めています。
そしてゼンマイからの動力が8時位置の歯車から、4時位置にある歯車(機械式時計の精度を生む脱進機)へと伝わっていきます。
このように、本来裏側にあるパーツを表側にレイアウトして、香箱内で生み出されたエネルギーが伝わっていく流れが見られるのがトラディションの醍醐味です。
しかも、香箱、歯車、脱進機が左右対称に配置されているところが美しいです。
そして、このモデルの注目すべき点はカレンダー表示。レトログラードという機構を搭載しています。

ダイヤルの縁に配された「1」〜「31」までの扇型カレンダー上を針が移動していき、31日から1日に変わる瞬間には針がジャンプして「1」へ戻ります。
ブレゲでは懐中時計の時代から採用されていた複雑機構で、老舗ブランドならではの奥深さが感じられて、本当に見応えがありますね。

メインの時計にはブレゲの古典的な装飾模様であるギョシエが見られます。
ギョシエ専門の職人が1本1本手作業で掘り込んでいき、その工程は一枚の製作に約20時間もかかるといわれています。
このダイヤルでは、パリの石畳模様をイメージした「クル・ド・パリ」があしらわれています。実に芸術性あふれる模様ですね。
そしてこちらもブレゲを象徴するデザインのブレゲ針。
先端は剣のように鋭く磨かれ、ヤスリで穴を開けたブルーの針は、ブレゲのシンボルとしてブランドロゴにも採用されているほど。
作成には超高度な技術を要し、100本中わずか30本しかうまくいかないと言われるほど難易度が高いんです。

ブレゲ自社製の自動巻きムーブメントの心臓部であるひげゼンマイにはシリコンが採用されています。
シリコンを採用することでさまざまなメリットがありますが、特に「耐磁性」は大きな利点となっています。
スマートフォンなど磁気を発生する物に時計が近づいてしまうと、ひげゼンマイが磁気帯びして精度不良が起きてしまうことがあります。
しかしシリコンは磁気の影響を受けないので、磁気帯びの心配がありません。
身の回りに磁気発生源があふれた中で生活している我々にとって、磁気の影響によるトラブルのリスクが減るのは嬉しいですね。

シースルーになったケース裏側からは、ムーブメントの裏側の様子が鑑賞できます。
自動巻きムーブメントのゼンマイを巻き上げる、回転ローターは独特な三日月型の形状をしています。
またオモテ面同様に全体がグレーコーティングされて、摩耗を防ぐために軸受として使われているルビーとのコントラストがキレイですね。

ブレゲという偉大な時計ブランドの魅力がギュッと凝縮された芸術的モデル「トラディション カンティエム レトログラード」。
ぜひ実物をご覧になってみて下さい。




