時計業界に大きな驚きを与えた【新作タグホイヤーナノグラフ】／CAR5AK.FT6172

先日入荷のお知らせをいたしました新作タグホイヤーナノグラフトゥールビヨンを少し詳しく説明したいと思います

 

なんか聞いたことあるような無いようなフレーズが入っていますがよくわからないですよね

 

まずは外見がすごくカッコイイので全体像をご覧ください

 

 

 

どれくらいの生産数かというと世界限定500本だけの製造です

 

八神に入荷したシリアルナンバーは№355でした。

 

500本だけとお伝えしましたがトゥールビヨンの時計で同じものを年間それだけ作れることはすごいことなんです

 

 

かなり複雑な機械で一つ作るのに時間がかかるので他のハイブランドでトゥールビヨンモデルは製造数は年間生産数は多くても数十本しか作ることができないのです

 

時計好きならトゥールビヨンとはだいたいどんなものかを知っている方も多いと思いますが、なかなか馴染みも無い言葉だと思いますので簡単にご紹介したいと思います

 

 

発明したのはアブラハム・ルイ・ブレゲ

 

現代でもブレゲというブランドで販売されている時計なので名前は聞いたことあるかもしれないですね

 

数多くの機械式時計の機構を考え出した天才です

 

遡ること日本がまだ江戸時代の1801年にこのトゥールビヨンで特許を取っているのでもう少し前からこの製造を成し遂げていたのだと思われます

 

時計の心臓部であるテンプと呼ばれるパーツがあるのですがどういう役割かというと巻いたゼンマイのほどく力を制御する装置なんです。

 

チョロＱってわかります？

ゼンマイ仕掛けの車のおもちゃなんですけど後ろに引いて放すと勢いよく走るんです

 

数秒ですけどね

 

時計のゼンマイは巻いて長時間動き続けないといけないですからゆっくりとゼンマイをほどけるようにしないといけないんです

 

しょっちゅう巻いていては時計の役割が果たせないですからね

 

そのテンプを一律に制御するために動かしている内部部品がヒゲゼンマイと呼ばれる収縮する部品です

 

その心臓部は時計の中で固定されていることから、どうしても時計の向きによって地球の重力が一方方向にかたっよてしまいます

 

当時は携帯するのは懐中時計でしたのでポケットに入ったままの状態が続きますね

 

ということは、12時側が上をむいた状態で下に重力がかかることになります

 

ですので6時側にずっと大きく負荷がかかってしうことになります

 

その姿勢のままですと収縮する部品は金属でできていますので徐々に6時側に金属の伸びはでてしまいます

 

形が崩れてしまいますと時計の誤差が大きくなり時間が大きくずれてしまうことになります

 

そこで

トゥールビヨンの登場というわけです

 

固定されている心臓部をまるごと籠(かご)のなかに収納して1分間に1周させる装置なんです

 

部品にかかる重力を分散させて負荷を均一にさせることがこの装置のことなんです

 

このタグホイヤーで説明すると

ここです

 

 

タグホイヤーのこのパーツは、籠に夜光塗料も付けてあるので夜でも楽しめるようにしてありますね

 

この機構はとても繊細ですし、作るのに時間がかかる作業なので一般的に高級時計ブランドのトゥールビヨンですと何百万円や何千万円なんていうのもあるぐらいです

 

そこでタグホイヤーが2016年にこの複雑機構のトゥールビヨンを170万円代でだしたので、それはそれは時計業界に大きな驚きを与えましたのをよく覚えています

 

そこからさらに進歩を遂げて、機械式時計のテンプの収縮する部品であるヒゲゼンマイは今まで鉄やニッケルなどを配合した合金が一般でしたが、1ｍｍの1000万分の1のナノ世界で作りあげられた炭素分子の結合であるナノカーボンで世界初搭載したのです

 

 

 

 

 

 

品名：タグホイヤーカレラ　キャリバーホイヤー02Ｔ　トゥールビヨンナノグラフ／品番：ＣＡＲ5Ａ8Ｋ.ＦＴ6172／ムーブメント：オートマティック自社製キャリバーホイヤー02トゥールビヨン／ケース：チタンＰＶＤ／ケースサイズ：45mm／防水：100m／パワーリザーブ：65時間／ストラップ：カーフ＆ブラックラバー／税込価格：¥3,019,500（2020年5月現在）

 

 

 

表の文字盤やシースルーバックになっているのでわかるローターにも使われている6角形の配列模様はこのナノカーボンからきているのがよくわかります

 

ナノグラフとうい名前もここからきているんですね

 

ところで、何故このような素材を選んだのかも気になりますよね

 

それは今まで使ってきた合金より軽くて丈夫、さらに衝撃にも強いんであとは機械式時計の天敵でもある磁気の影響も受けないことから採用されたようです

 

しかも

オートメーション化できるようになったことから今までより多くつくることができ、個体差もでないことがとても魅力的ではないでしょうか

 

年間生産数500本は時計としてはかなり少ないですが、トゥールビヨンでそれだけ作れることがすごいことなのです

 

ここ最近では、完全自社製ムーブメントの開発などタグホイヤーから新しい提案がくるのが楽しみです

 

ヒゲゼンマイまで自社で作れるブランドは数社しかないので今後も期待です

 

まずはこの最新テクノロジーの時計をご覧ください。

 

 

ブログをご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

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