HUBLOTファクトリーツアー②
- 公開日:2017.05.19
全国のウォッチ&ジュエリーファンの皆様こんにちは!!
先日、実は私山内は、ウブロ発祥の地、スイスで工場見学をさせていただける事になりまして、沢山のことを学んできました!!
まさかこのような機会を与えてくださるなんて、、、。
日頃ご愛顧頂いております皆様のおかげだと思っています。
この場を借りて御礼申し上げます。
さて、スイスはヴォー州、ニヨンと言う場所にあります、HUBLOTの工場へやって来ました!!
工場周辺は、牛や馬などが放牧されていて、アルプスの山々に見守られた自然豊かな場所に突如として現れます。
前CEOでHUBLOTの会長を務める、『ジャン・クロード・ビバー氏』が元々田舎育ちという事もあり、きっとこの場を選んだのでしょう。
家族や人を大切にするビバー氏だからこそ、この工場内に保育所も作ってしまったそうです。
社員の幸せ無くして顧客満足は無い!!と言ったトップ思想の元、社員の皆さんも安心んして仕事が出来るわけなんですね〜!!
見てください!!このストレスフリーな何処までも続く菜の花畑!!
この素晴らしい開放感のある景色の中で、ウブロは作られているのです。
一人一人の作業台の周辺は広く場所が取られており、しっかりと整理整頓されてます。
いかにも工場!!と言った雰囲気は感じませんでした。
HUBLOTの根幹にある思想と言うのがこちら!!
『アート オブ フュージョン』
地球上最大の素材を使って作る、誰も使った事のない素材で世の中の時計界の常識を打ち破り続けています。
その代表的な素材。
ケブラー…防弾素材(時計サイドに使用)
キングゴールド…K18PG(銅と5%のプラチナを使用している)
*プラチナはその希少さ故に通称、王様の金属と呼ばれている。
マジックゴールド…世界で最も硬い金属で、年間でのケース製造は350個〜400個程しか作れない。
*セラミックと同じ2,000ビッカーズと言う硬度を持っている。
こちらの機械は、硬い素材を研磨する、特殊な機械だそうです。
研磨する際に、素材が高熱を帯びて製品に悪影響を与えてしまいます。
そのため、上の写真のように冷却する液体をかけながら研磨するようです。
実際研磨していたのは、世界一硬いHUBLOT独自の金属、マジックゴールドでした。
そして今回、たまたまダイヤモンドセッティングをしている現場にも見学が出来ました!!
写真は、顕微鏡の先にダイヤモンドの沢山入ったケースがあるのですが、それを色別に何処に留めているのか説明を受けているところです。
クシャミしたら飛んで行ってしまいそうなほど、小さく、でも58面きちんとカットされた綺麗なダイヤモンドたちでした。
このケース1つでいったいいくらするんだろう、、、。
ダイヤモンドセッティングには二種類の方法があり、伝統技法を用いて、全て手作業でセッティングする方法。
全て機械に任せて留めていく方法とあります。
機械でセッティングできる事にまず驚きましたが、やはり繊細な作業は人間に勝るものは何も無いようですね。
両者は完成するまでやはり倍以上もの時間の差はあるようです。
ケース1つにも感じる『HUBLOTスピリット』は他の追随を許しません。
時計はオブジェであり、個性であり、芸術!!
①1番であること
②100%他社とは違うこと
③唯一無二であること
この3つを大切に守り続け、拘りの時計を世の中に輩出してきました。
その結果2014年、完全防水のミニッツリピーターでベストストライキングウォッチ受賞!!
一般常識では、完全防水にしてしまうと、水が入らない代わりに、外に空気が出ない。
空気の振動で人間の耳に伝わるのが『音』である。空気が漏れ出ないと言うことは!
時計内部で発した『音』は聞こえないということ。
完全防水で、音が聞こえるように出来たのが、カーボンと言う素材だった。
この発見が世界的な発明でした。
次に、地板を必要としないムーヴメントの発明
『メカ10』と言うモデルには地板と言う、歯車や部品を並べるための受けが存在しない。
円形の素材に橋を渡しながら部品を固定していく、全く新しくて、高度な技術を必要とする機構。
メカ10の機械を支えるパーツです!!
このパーツに橋を渡しながらパーツを留めていく作業となります。
このパーツを見る限り、他の時計ブランドとは一線を画す雰囲気を感じますね!!
そしてこのパーツが橋となるパーツの一部です!
個人的にもこのパーツから時計が生まれるなんて想像がつきません。
全ての仕組みを円と橋のパーツから組み上げていく全く新しい技法。
ここの技術師さんも、『スケルトンでは無い』『スケルトンと言う名前で統一するには余りある特別な機械』と言った感じでお話しされてました。
時計に対する愛情と情熱を感じる瞬間でした!!
HUBLOTの技術力のまとめです!!
⑴対衝撃性を考え、ケース内側にはチタンを使用し、ムーヴメントを守る構造に。
⑵ケース作りの工程で金属ロスが80%出てしまうが、ロスした金属を100%再利用する取り組みがなされている。
⑶メカ10と言う地板が存在しない、全く新しい発想の時計の誕生。
⑷マジックゴールドの様に、他社には存在しない素材作りを得意としている。
⑸UNICOと言うムーヴメントの地板に関して、研磨仕上げが一度に両面出来る最先端の機械を導入。
*1日の生産体制が飛躍的に伸び、100枚の地板の作成が可能となりました。
⑹ムーヴメントの注油が機械で行えるようになったため、正確性が高まり、注油の量も指定出来、安定したムーヴメントの生産が可能になりました。
⑺グランドコンプリケーションウォッチは全て一人の職人が組み立てを行うため、修理や不具合があった場合は、作成者にフィードバックされる仕組みになっているため、時計師本人がより一層成長できる。
⑻複雑機械式時計を得意としている、メーカーのBNBを招き入れているため、HUBLOT自身の技術が向上した。
これからも期待を裏切らない存在でい続けてくれるHUBLOT。
他の追随を許さないHUBLOT。
圧倒的な想像力と技術力で、革新と進化を止めないHUBLOTに、これからも目が離せません!!
そういえば、工場のすぐそばに、ハチミツ工場もありましたよ!!
よ~くみると『HUBLOT』って書いてあるの分かりますか??
ウブロブランドのハチミツ、、、どんな味がするんだろ、、、高いのかな??笑
こんなちょっとした遊び心にも癒された工場見学でした!!
宝石の八神 山内
カテゴリ
-
- WATCH
-
- SWAROVSKI
- MAITENANCE
- AQUANAUTIC
- BAUME&MAECIER
- BREGUET
- BVLGARI
- BOMBERG
- BOUCHERON
- CARTIER
- CENTURY
- CHANEL
- CORUM
- CURTIS&CO
- CUERVO Y SOBRINOS
- EDOX
- FREDERIQUE CONSTANT
- Gc
- GUCCI
- HARRY WINSTON
- HIRSH
- HUBLOT
- HAMILTON
- IWC
- ITA
- Jacob&Co
- MONT BLANC
- MAUBOUSSIN
- OMEGA
- OCEANUS
- OSSO ITALY
- PANERAI
- ROLEX
- ROGER DUBUIS
- SEIKO
- STROM
- SUNNTO
- TAG Heuer
- Tendence
- MINASE
- G-SHOCK
- GALANTE
- GRAND SEIKO
- ASTRON
- etc