芸術品のようなスケルトンウォッチ　カルティエ　タンクMCスケルトン　W5310040　

カルティエの数あるコレクションの中で最も代表的なモデルといえばスクエア型のタンクウォッチですね。

 

 

 

2013年、そんなタンクウォッチのラインナップに初めて男性のみをターゲットとして誕生したのが「タンクMC」です。

 

 

 

タンクらしい洗練されたエレガンスをもちながら、力強いマスキュリンな雰囲気が特徴です。

 

 

 

タンクMCの「MC」は「マニュファクチュール・カルティエ」のことでカルティエの完全自社製ムーブメントを搭載していることを表しています。

 

 

 

スイスの時計製造の中心地ラ・ショー・ド・フォンの自社工場で設計〜組み立てまで一貫生産されているカルティエの技術が集約されたムーブメントです。

 

 

 

今日はそんなタンクMCからこちらのモデルをご紹介します。

 

 

 

 

 

品名：タンクMCスケルトンウォッチ／品番：W5310040／ムーブメント：手巻き　自社製キャリバー9619MC／ケース：ピンクゴールド／ケースサイズ：34.5×43.8mm／防水：日常生活防水／パワーリザーブ：約3日間／ストラップ：アリゲーターストラップ／税込価格：6,256,800円

 

 

 

一瞬で人の目を釘付けにしてしまう驚愕ののスケルトンモデル。

 

 

 

スケルトンの時計は数多くあれどここまで大胆なデザインのものにはなかなかお目にかかれないですね。

 

 

 

この時計をよく見ると、カルティエのアイコンであるローマ数字がデフォルメされムーブメントの各パーツを固定する地板になっているんです。

 

 

 

ローマ数字部分もピンクゴールドの加工を施し、その上にブラックのコーティング。

 

 

 

カルティエ伝統のローマ数字が印象的なツートーンに進化しています。

 

 

 

 

 

 

八角形にカットされたピンクゴールドのリューズにはブルーサファイアがセッティング。

 

 

 

袖口からチラッと見えた時にセンスの良さが光ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムーブメントの各パーツは時計の中心に向けてぎゅっと集まっているような配置で周りに広い空間が生まれています。

 

 

 

文字盤と呼べるものがないため、腕に着けると地肌がそのまま見えてしまうというこれまでの常識を覆した作りとなっています。

 

 

 

138個の部品から成る手巻きの自社製キャリバー9619MCは見応え十分です。

 

 

 

文字盤上部に配されているのが2つのゼンマイ。

 

 

 

その中心にはルビーがセッティングされ華やかさを添えています。

 

 

 

ルビーは硬度が高いためパーツの摩耗を防ぐために使用されています。

 

 

 

リューズを回すと2つのゼンマイが同時に逆方向に巻き上げられていく様子をダイレクトに見ることができます。

 

 

 

そしてゼンマイに蓄えられた動力が7時位置のテンプへと伝わり、ひげゼンマイと共に規則的に振り子運動する様子も鑑賞できます。

 

 

 

このテンプとひげゼンマイは調速機構と言われ機械式時計の精度を調整している「時計の心臓」と呼ぶべきパーツです。

 

 

 

このテンプの振り子運動によって規則正しいリズムを生み出し機械式時計の正しい時間を刻んでいるんです。

 

 

 

自分でゼンマイを巻き上げて時計を動かすという手巻き時計の醍醐味を視覚的にも楽しませてくれます。

 

 

 

また時計を耳に近づけてみると時を刻む「カチカチ・・・」という音が心地よく響き、とても繊細な作りであることも感じさせてくれます。

 

 

 

ゼンマイが2つあることによってパワーリザーブ約72時間という長時間の駆動が可能になっているので、手巻きだからといって毎日巻き上げなくてもいい所も使いやすいです。

 

 

 

そして時計の各パーツが通常の手巻き時計とは違った配置となっているため、製作の難易度が極めて高く高度な職人の技術が要求されます。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

 

 

マニュファクチュールカルティエの実力をいかんなく発揮した渾身の力作。

 

 

 

時計を超えた芸術品のような風格を漂わせているタンクMCスケルトン。

 

 

 

ぜひ店頭のカルティエコーナーでぜひ現物をご覧になってみてください。